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夏休み三朝温泉旅行−4

 三徳山 三佛寺 投入堂 の巻

投入堂です。みたらわかります。

2008/08/02 hiroshimanikki


 せっかく三朝温泉に来たのですから、国宝 投入堂に参詣しないわけにはいきません。
 とはいえ、修験道のお寺ですから、それなりの覚悟が必要です。

 ということで有志で登ることにしました。

 まずは、腹ごしらえだ! 大橋の朝ごはんは、、、、結構豪華。
 づい、だべずぎだで、、(松本零士風)

大橋の朝食 大橋の東端

絵地図  車で10分くらいで三徳山三佛寺の入り口の近くの川を挟んで反対側の無料駐車場に到着。
 石段を登って参拝料 400円を払います。
 どこまでと聞かれたので、「投入堂にいきます」というと、ざっくり靴をみて、うーん、という感じ。
 ジョギングシューズはちょっとブロックの靴底だったので、OKですが、テニスシューズっぽい、うらののっぺりしたやつはだめといわれた。運動靴でもだめなやつがあるのか??

 もう一度、上で確認してもらってください、ということなのでとりあえず。。。


 旅館で参拝客が多いですよ、、、と脅かされていたので、団体客が、うじゃうじゃいることかと覚悟していきましたが、まったく多いということはなく。。。
 杉が高く聳えて立ち並ぶ境内を登って、入山受付所へ。

 もし靴がだめなら、わらじを買って上らないといけないのね、、、と思っていたらあっさり、OKがでました。天気が良くて山道が濡れてないのが幸いしたのかも。
 入山料を200円払い、名前を書いて、たすきをもらって、いよいよ登山です。

 靴紐ヨシ、軍手ヨシ、水筒ヨシ、濡れタオルヨシ!

 山門をくぐり、橋をわたって山に入ります。
 俗界との境です。


三佛寺の階 境内の杉 入山、門


祠とがけ  祠の横がすぐ、、いきなりの上りになってます。
 木の根を伝ってよじ登る。軍手をしているので両手両足つかいますので、危ないことはありませんが、朝飯を食いすぎたためもあって息が上がってちょっと気分が悪くなりました。

 上から見下ろしたところ。ちょっと一息、息を整えます。
 急な坂をそれでもゆっくりと上ります。

 ちらほらと上って来る人がいます。さらにゆっくり登る人を追い越したりしつつ上に。
 岩場を登ると、文殊堂が見えてきました。
 入り口から15分くらい。

 最後は鎖をつかんでよじ登ります。


木の根を伝って上ります 岩場をよじ登る 文殊堂に登る

角っこから見下ろす  文殊堂は木造で岩の上に作られています。

 張り出すように作られているので、柱を岩のしたまで伸ばして、清水の舞台のような感じ(ずいぶんと小さいですが)。
 それでもこんなところに作るのは大変だったでしょう。

 中に入ることはできませんが、周りをぐるりとめぐれるようになっています。
 靴を脱いで、一回りしました。
 もちろん手すりなどなく、しかも板は外がわが下がっている。
 高いので、やっぱりすこしへっぴり腰になってしまいます。



文殊堂からの景色1 文殊堂その2 対称な建物だ へっぴりごしの人

 すぐ上が、地蔵堂です。こちらも同じような造りに見えます。
 
 ここの岩はかなりごつごつしています。どういう岩なんでしょうか?
 溶岩、変成岩、礫岩? わすれちまいましたが。。。

 地蔵堂も当然一周します。見晴らしがさらによく、向かいの山がよっく見えます。

こんな岩ごろ すぐ上の地蔵堂 ここから反対側の山が見えます。
鐘楼堂 鐘は3トンもあるらしい

 も少し登ると、鐘がありました。
 鐘楼堂です。そんなに大きそうでもないですが、鐘は3トンあるそうです。
 持ち上げるのが大変だったでしょう。

 ここをくぐって、さらに岩場をつたって登ります。
 がけのような岩場を乗り越えて、牛の背、馬の背、というところに出ます。

少しよじ登って牛の背・馬の背

 なるほど岩が背中のように盛り上がっている。その背中を通って行く。
 むかしは、難所だったということですが、左右に木が生えているし、大丈夫です。

 ようやくがけが見えてきました。そのがけの下、窪みにはめ込むように、お堂がたっています。後ろが道になっていて回りこんで進みます。


岩の窪みに 帰り、窪みに立てられた堂

 そこを進むと、尾根の向こう側、大きながけが見えてきました。その崖の途中に、投入堂がありました。思ったよりも白いです。

 入門から、30分ちょいです。思ったよりも早くつきました。

 がけがオーバーハングして屋根になっています。
 柱が竹馬のように長く足を伸ばして、その上にちょこんと止まっている。

少し上から撮ってみました。
 堂の手前右側が斜面になっていて、十数名の人々が、斜面に取り付いて思い思いに、お堂を眺めています。
 ここから先は近づけないようです。

 斜面の一番上まで上がると、何とか目線にお堂を見ることができます。
 よくみるとオーバーハングのところに蜂の巣がありました。
 誰も近づけないからなあ。

 円の行者が投げ込んだ、というキャッチフレーズですが、そこまで神通力を持ち出さなくとも何とかはなりそうです。
 ただ、相当な難工事だったには違いない。


蜂の巣がぶら下がってます 投入堂のUp 岩を少し平らに削って柱を立てています

 せっかくなので、肉眼でしっかり拝んで深呼吸して、山の運気を取り入れましょう。
 ペットボトルのお茶を飲んで、少し休んで下山です。

 帰りは上ってくる人々と沢山すれ違いました。
 岩場では道をゆずったり、ゆずられたりしながら、入れ替わりつつ降りました。

 びっくりするようなお年よりも上ってこられていました。ま、このあたりまで上れるのですから元気。
 しかし、入山関所は、、、、靴とかいう以前の安全確認はどうした!?


 入り口の門の橋までで、往復1時間15分でした。
 山道がぬれていなくて足場がよかったことも幸い。
 雨がふっていたりぬれていたら、大変だったとおもいます。

何千人何万人上ったのでしょう、すっかりつるつるになった木の根 日が差し込んできた森 橋まで引き返してきました
 たすきを返して、お参り登山完了。

 建物が一部解体されて立て替えているのか、礎石だけになっている広場。昔の鉄の釘やかすがいが並べられていました。
 立派なものです。鉄製ですが、昔は貴重だったはずです。

 三佛寺には、子供たちもきていたりして、結構な賑わいになっていました。
 早めに上っていてよかったのかも

修復中の建物、古い釘があります 修復中 引き返すとずいぶんと人が増えていました

 ちなみに、境内には水琴窟がありました。
 水をかけると、ぴーん、ほーん、と高いおとが響きました。

 さ、駐車場にもどって、帰りましょ。
 駐車場からだと、ちょうど、1時間半でした。


水琴窟 駐車場へ下りる階段 三朝温泉へ。車道が鳥居をくぐっています。

<データ>
三徳山三佛寺
 8時から15時まで
 参拝料 400円 + 入山料 200円

 注意点
  一人での入山はだめ、連れがいること!
  滑り止めがあると認められるちゃんとした靴(スパイクなど金属はNG)
  だめな靴のときは、わらじを買って、それをはいて上るしかないです。
  さらに、スカートはNG。修験道の修行場ですから。
  軍手があるとよい。水筒もあるとよい。
  滑落事故でなくなった方もいらっしゃるということで、、、、ご安全に


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