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比治山の桜

2005/04/10 ando


 今年は開花が遅いなとおもっていましたが、気温が高くなったこともあって、一気に満開になりました。

 日曜日、近場の比治山へ。寒冷前線が近づいていたけれども、幸い夕方近くまで天気はもちました。

 いつもはソレイユにすっかりお客をとられている段原サティーも、この日は一階の食品売り場にも人がいっぱい入っていました。
 さあ、弁当を確保して、スカイウォークで山頂へ。

 上ってすぐの広場でお弁当を食べていると、時折吹く強い風で桜吹雪になりました。
 子供たちは喜んで、一心に桜の花びらを拾っていました。



 桜の花びらをじっくり見ると、根元の色が濃く、なかなかのグラデーションです。



 ぶらぶらと南側の公園に。ここはジャングルジムとかあって大人にとってはトラップです。子供がすっかり引っ掛かってしまいますから。

 放射線研究所方面に行くと陸軍墓地があります。
 全国の戦死者の墓石がありますがどうやら日清戦争のころのものからのようです。

(後で調べると、どうやら米国が放射線研究所を立てるためそこにあった陸軍墓地を荒らし墓石や遺骨を南の谷に打ち捨てたらしい。それを整理したのは1960年頃のこと。失われた墓石も2000は超えるらしい。)
 びっしり並べられた墓石の上をいたわるように桜が枝を広げています。

 南の端にくるとまっすぐ宇品港へと続く道が見えます。元被服廠も全貌が見えますね。 こうしてみると軍都であった名残がそこかしこに残っているのですね。



左手には松の木の向こうに黄金山 正面には宇品港へ続く道と、陸軍被服支廠


 うさんくさい放射線影響研究所(旧ABCC)を抜けて、西側から駐車場まで帰りました。
 北側には、たくさんの人がお花見にきていて、またにぎやかになりました。
 
駐車場から西に広がる広島市中心部を望む ムーアの門

 JRの貨物ヤードから猿侯川をまたいで(今は新しい平和橋ができています)南に向かう旧宇品線の跡地。ここももうすぐ道路になりそうです。



<データ>
(参考)
 ・ヒロシマの今から過去を見て回る会 HP の中の、陸軍墓地のページ
 ・広島の原爆遺跡と碑 のページ の中の、比治山陸軍墓地のページ


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