カネボウフーズの子ども戦略製品・どどっとつぶぴょん
2002/06/15
スーパーなぞにゆくと、子どものお菓子コーナーはいろいろなキャラクターグッズであふれている。パッケージのキャラに引かれて、あるいはシールほしさで、買ってしまう。
そのなかでキャラなど使わず独自の路線をつらぬいているのが、かのカネボウフーズである。
とても食べられそうにない、怪しげな粘性の高い物質を、さまざまなパッケージと奇抜なアイデアで提供している。短期的にではあるがTVコマーシャルで子どもの脳髄にその特徴をしみこませる。みごとである。
それに、子どもも親(父親がねらいめ)も、見事にはまってしまうのだ。
かつて、”なるなるみになる”という商品があったこと、ご記憶のかたも多いと思う。
記憶のない人はこちらを
まるでプラモデルのように樹脂のライナーをくみたて、それを液でぬらし、粉をまぶし、液でふくらせ、さらに粉をつけ、徐々にまるで葡萄の実状に成長させるという、、、いかにもな製品であった。
これは、このすばらしい(怪しい)商品シリーズのなかでも傑作として記録されよう。
(ちなみに、さまざまな粉をねって、注射器に詰め込み、搾り出して、、、ガムを作るってやつもあったが、、、これはさすがの子供も喰えたものじゃなかったようだ。わが家的には失敗作。、、、、ってしっかり買ってんじゃねーの!!)
さて、今回分析しなくてはならない最新兵器は、、、”どどっとつぶぴょん!”
この徹夜で考え抜かれて最後にはへらへら状態で、どれにしようかなてんのかみさまにきいてみればすぐわかります!! ってきめられたような(うそ)、お気楽かつ発音するとかなり力強い商品名にやや感動。
コーラ・グレープの2つの味の同時発売による抱き合わせ作戦?も、子どものリピータ感覚かつ親の二度と買わせるもんかこの際2つとも買ってけりをつけるぜ的思考を深読みしたと考えられる。
かなり体にわるそうなパッケージを開くと、理科実験のようなセットが現れる。
どうやら、人工イクラを彷彿とさせるつぶつぶが化学反応により生成されるようだ。
薬品の袋が3つ、例によって2つにわかれたパレット、それにスポイドとスプーン。
きちんと説明を読んで溶液をつくることが大切。
スポイドで吸い取って、ぽたぽた落とすと、、、表面が固まって粒状になる。
くってみると、、、ぶよぶよしているが、わずかに外は固く内側はやわらかい。
ま、人工いくらというよりもタピオカみたいなもんかな、、、(いいかげん)
これって、まさに化学反応なんだな。
ということで、我が家的にはこれもなかなかよかった。(とはいえ二度と買わないか?)
子どもあるかぎり、添加物拒否的ママゴンのまゆをひそめさせるであろう、少しあやしくて子ども心をくすぐる商品はなくならないであろう。またそうあってほしいのだ。
カネボウフーズのアウトロー精神よ永遠なれ!!
<データ>
カネボウフーズホームページ
どどっとつぶぴょん